レジ袋有料化から海洋生分解性プラスチックを考える

2020/06/26
環境製品
#商品開発部#環境にやさしい

プラスチック製買物袋の有料化が、2020年7月1日よりスタートします。

↓経済産業省ホームページより↓


プラスチックは、非常に便利な素材です。成形しやすく、軽くて丈夫で密閉性も高いため、
製品の軽量化や食品ロスの削減など、あらゆる分野で私たちの生活に貢献しています。
一方で、
廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題もあります。
私たちは、プラスチックの過剰な使用を抑制し、賢く利用していく必要があります。

このような状況を踏まえ、令和2年7月1日より、
全国でプラスチック製買物袋の有料化を行うこととなりました。
これは、普段何気なくもらっているレジ袋を有料化することで、
それが本当に必要かを考えていただき、
私たちのライフスタイルを見直すきっかけとすることを目的としています。



この制度において有料化の対象となるのは、プラスチック製の買物袋。
身近な表現でレジ袋です。

どの企業様もレジ袋有料化をするにあたって、
レジ袋を環境の良い物に切り替えようとしていると思いますが、
その中で、バイオマス(植物由来)ポリエチレン:生分解しない
(分解しないタイプ)原料があります。

この原料の主な特徴は、
①CO2のカーボンオフセット
②従来の使い方と全く同じで良い事です。

レジ袋有料化対象外の一つ目は、
植物由来の原料を25%以上を使っているもの。
コストも比較的安くすみ、レジ袋を作ってからリサイクルするまで何も変わらないのです。
それを好んで切り替えられる企業様が多いかと思います。

レジ袋有料化対象外の二つ目は、
袋を何回も使ってもらう為に分厚く(0.05mm以上に)しているもの。

この2つは、今まで私たちの生活に特段変化する事がないので、
すぐに慣れてしまうでしょう。

バイオマスポリエチレン原料の事ですが、
地球温暖化対策として世界規模でプラスチックをバイオマス(植物由来)化する 傾向があり 、
原料の需要が急増しバイオマス原料を世界中で取り合っている状況です。
日本も、その原料が入手し辛い状況であり、
レジ袋を製造している各メーカーさんも調達が難しい状態になっています。
手元に届くまでもう少し時間がかかりそうですね。

但し、私たちが使い勝手が良いという事は、
環境に対して配慮をしないと今までと同じ問題が継続するという反面を持ち合わせます。
必ずリサイクルされる様にしないといけないですね。

なぜならバイオマスポリエチレンの場合は、従来のプラスチックと全く同じ性質の為、
リサイクルの流れから漏れたものが地球全体の問題となっている海洋プラスチック汚染や
マイクロプラスチックの原因になることは何ら変わりません。

レジ袋有料化対象外に、もう一つ ”海洋生分解性プラスチックでできている”こと。

海洋生分解性の良いところは、海の中で分解するプラスチックフィルムなので、
万が一 海洋へ流出したとしてもフィルムからマイクロプラスチック である時間が短かく、
最終的には水とCO2に分解されるので環境汚染や生態系へ与えるリスクが軽減されます。

実は、
キラックスでは、2005年から生分解性フィルムの開発と製造をしています。
海洋生分解性フィルムの開発を手掛けており、
実用性のある海洋生分解性袋(フィルム)を、
まもなくお客様の手に取っていただけるような状態になるかと思います。
乞うご期待ください。

2021.4.19 【お知らせ】日本初!海洋生分解性プラスチックレジ袋が採用されました

【追記】海洋生分解性プラスチックレジ袋の詳細ブログをアップしました
https://www.kiracs.co.jp/blog/2163/

 

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