透明性を維持できるガラス接着剤ー紫外線硬化型(UV)接着剤のオススメ商品

2021/08/19
ガラス加工
#ガラス事業部#商品紹介#専門知識

ガラス接着剤をお探しの方、ご存知でしょうか?

紫外線で硬化し、ガラスの透明性を損なわない接着剤の存在を。

実は、ガラス同士の接着にオススメの高強度な紫外線硬化接着剤があるんです!

この記事の前半では、ガラスに使用できる接着剤の種類をご紹介し、後半では、誰でも簡単に接着できるドイツのBohle(ボーレ)社製UV接着剤をご案内しています。

ボーレの正規販売代理店である株式会社キラックスが、紫外線硬化型ガラス接着剤の特徴や使い方についてご説明します。

この記事をご一読いただければ、ガラス接着剤をお探しの方にお役立ちいただけることでしょう。

 

1. ガラス接着剤の種類は?

ガラスを接着することのできる接着剤には、どんな種類があるのでしょうか。ここでは大きく4つに分けて、ガラス接着剤の種類をご紹介します。

1-1. 水に強い「シリコン系接着剤」

耐水性が高いシリコン系接着剤は、水槽など水に触れるガラスへの使用に最適。食品のショーケースや宝石ケース、建築用途のガラス接着にも多用され、ガラス接着剤として最も幅広く使用されています。シリコン系の接着剤は硬化後も弾力があり、ガラスの割れにも強いとされています。

接着剤の色は透明、白、グレー、シルバー、茶、黒などさまざまで、接着したいものに合わせて選定することができます。

1-2. 抜群の強度を誇る「エポキシ系接着剤」

エポキシ樹脂と呼ばれる熱によって硬化する特性を持ったエポキシ系接着剤。
耐水性・耐熱性・耐薬品性に優れており、直射日光の当たる環境で使用されるガラスに最適です。主剤と硬化剤の2種類の液を混ぜ合わせ、化学反応を起こすことによって接着します。

硬化するまでの時間は、5分、30分、60~90分とさまざまなタイプが販売されており、乾燥すると半透明に変化します。

1-3. 瞬時に固まる「瞬間接着剤」

瞬間的に接着できることから瞬間接着剤と呼ばれ、100円ショップやホームセンターなど、どこでも購入することができます。

ガラス以外にも金属・プラスチック・木材・ゴムなどさまざまな素材を接着することができ、強力な接着剤として、私たちの生活にも身近な存在ではないでしょうか。

瞬間接着剤は、液体状になっており、接着部分に塗布するとすぐに硬化します。高い接着力を持ちますが、あっという間に固まってしまうため使用の際には注意が必要。
誤って指がくっついてしまった際の応急処置として、除光液に含まれるアセトンが有効だと言われています。瞬間接着剤専用の剥がし液も販売されていますので、念のため準備をしておくと安心です。(※皮膚の弱い方はご注意ください)

また、ガラスの接着面は白くなるので、ガラスの透明性を維持したい場合にはあまりオススメできません。

1-4. 透明性を維持できる「紫外線硬化型接着剤」

紫外線を当てることによって接着する接着剤で、ガラスの透明性を保ったままキレイに接着できるのが特徴。「感光性接着剤」や「UV接着剤」とも呼ばれています。

紫外線を当てるタイミングを計ることができるので、硬化時間を自由に決めることができます。接着剤を塗布してすぐに硬化することがないので、丁寧に接着剤を塗ることができます。また、はみ出した部分など空気に触れている接着剤は、硬化しにくいため、拭き取る作業も落ち着いて行うことができます。

しかし、水に弱いので水槽や花瓶などには使うことができません。また、太陽光で硬化してしまうため、屋外での作業は×。使用する素材や、作業環境には注意が必要です。

2. 紫外線硬化型(UV)接着剤のオススメ商品

弊社がオススメするアイテムは、ドイツのBohle(ボーレ)社製が製造するUV接着剤。1923年にドイツで創業したBohle社は、ガラス製品やガラス関連品に特化し、イギリス、アメリカを始めとする国内外15カ所に支店を有しています。

Bohle社が製造するUV接着剤は、ガラス接着剤として確かな品質を持ち、世界中のガラス製品に使用されています。

今回はUV接着剤の中でも、弊社の販売数が最も多い「B665-0」をご紹介します。

2-1. UV接着剤「B665-0」の仕様

B665-0は、高強度の低粘性ガラス用UV接着剤です。無色透明で粘度が低く、水のような質感。時間のかかる再加工業務が不要で、迅速かつ経済的に塗布することができ、初心者でも簡単に接着することができるのがポイントです。

ガラス製のテーブル、キャビネットなどの家具から、商業向けのショーケースなど大型のものにも使用できます。使用環境温度は、-20℃~+120℃です。

容量は、20g、100g、250g、1,000gの4種類をラインナップ。弊社では使い勝手の良い20gと100gを常時在庫しています。ご要望に合わせて、250g、1,000gの取寄せも可能ですが、製品記載の使用期限内または、開封後6ヶ月以内の使用を推奨しているため、ほとんどのお客様が20gか100gを使用されています。


※ボーレを使用して接着したテーブル。高強度なので家具にも◎

2-2. UV接着剤「B665-0」の使い方と注意点

使い方は簡単で、ガラスとガラスの間に接着剤を流し込み、ブラックライトで紫外線を当てて硬化させれば接着完了です。30秒ほどで硬化が始まり、5分~15分ほどで硬化が完了します。ガラスの厚みによって硬化時間が変わりますので、使用するガラスに応じてご調整ください。

ボトルの先端に、専用のニードルとアタッチメントをつけることで、針のように細かく接着剤を出すことができます。より細かい作業が可能になり、キレイに接着剤を塗布することができます。さらに、接着剤を均一に出すことができ、液漏れやはみ出しを防止してくれます。作業面が細かい場合には、接着剤本体と共にニードルとアタッチメントの購入をオススメしています。

※ショーケースの組み立て途中。接着面がクリアでキレイな仕上がりになります。

また、UV接着剤専用のクリーナーも販売しており、接着剤がはみ出したまま硬化させてしまった場合にお使いいただけます。併せてご準備いただくと安心です。

注意点は、主に下記の3つ。

  1. 水に弱い接着剤ですので、水槽など水を使用する製品への使用は避けてください。
  2. 屋外での接着作業は避けてください。太陽光に含まれる紫外線によって、作業途中で硬化が始まってしまいます。
  3. ガラスの接着面が凸凹している場合はうまく接着できない可能性があります。断面を確認し、なるべく平らな状態で接着してください。

ガラスの透明性を保ったまた、高強度な接着ができるUV接着剤。初めての方でも安心してお使いいただけます。

3. まとめ

ガラス同士の接着にオススメのUV接着剤の特徴がお分かりいただけたでしょうか。

水に触れない環境で、接着面をキレイに見せたいガラス製品の組み立てに紫外線硬化接着剤を使ってみませんか?

お見積りのご依頼は、ボーレの正規販売代理店キラックスまでお問い合わせください。

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