フィルムの印刷を小ロットで叶えたい!そもそもロット大小の判断基準は?

2021/10/26
食品包装資材
#パッケージング・システム事業部#専門知識#オリジナル

フィルムの印刷を小ロットで叶えたい!という方、そもそもロットの大小をどうやって判断していますか?

なんとなくロットが多い気がするという理由で、フィルムのオリジナル印刷を諦めていませんか?そんなアナタに、ロットの大小を判断する基準をご説明しています。

この記事では、50年以上に渡り包装資材を販売する株式会社キラックスが、フィルムの印刷ロットの判断基準について解説。印刷ロットの考え方について、お役立ちいただければ幸いです。

1. 印刷ロットの大小の判断基準は?

フィルムを小ロットで印刷したい方、どのくらいの数量が“小ロット印刷”だと思いますか?オリジナルで印刷する場合、ロットの大小はどのように判断すべきなのでしょうか?

フィルムの印刷ロットの大小を判断するには、使用する状況を詳しく知る必要があります。考慮すべき点は次のような項目が挙げられます。

<使用数量>
・月にどのくらい使用するか
・年間を通してどのくらい使用するか

<使用期間>
・毎月コンスタントに使用するか
・季節商品や期間限定の使用かどうか
・デザインの変更予定はないか

<在庫場所>
・在庫を置く場所が確保できるか

<在庫期間>
・どれくらいの期間在庫を置いておけるか

2. パターン別にみるロットの大小

フィルムの使用状況を考慮して、下記の3パターンでロットの大小を比較してみましょう!
ロットはフィルム4,000m、出来上がりの印刷袋を10,000枚と仮定します。どれも在庫場所や在庫期間には問題がないものとし、比較します。

2-1.【パターンA】コンスタントに使用

<使用数量>月に5,000枚、年間を通して60,000枚
<使用期間>毎月コンスタントに使用

この袋は、使用数量から算出すると1回のロット10,000枚を2ヶ月で消化することになります。
年間を通して60,000枚の使用なので、年に6回印刷。在庫場所も確保でき、在庫期間にも問題がないため、パターンAはロットが適正と判断することができます。

2-2.【パターンB】限定商品

<使用数量>月に1,000枚、年2回の使用なので年間を通して2,000枚
<使用期間>春と秋の限定商品

パターンBは、年に2回の限定商品です。年間2,000枚しか使わない袋を、ロット10,000枚で印刷した場合、このロットを消化するには5年かかることになります。よって、パターンBにおいてはロット10,000枚の印刷は多いと判断されます。

仮に、在庫期間が5年でも問題ないと言われる場合があるかもしれません。しかし、印刷したフィルムや袋を長期間置いておくと、在庫環境によって劣化し、本来の機能を果たすことができなくなってしまいます。そのため、在庫期間が長くなる場合はロットを見直した方がよいと思われます。

2-3.【パターンC】毎日大量に使用

<使用数量>月に20,000枚、年間を通して240,000枚
<使用期間>ほぼ毎日使用

パターンCは、1ヵ月で20,000枚使用するのに対して、ロットは10,000枚。1回のロットを半月で消化します。ほぼ毎日使用し、年間を通しての使用量も多いため、パターンCにおいては、印刷ロットが少ないと判断できます。

3. フィルムの印刷を小ロットで叶えたい!

このように、同じロットでも、使用数量や使用期間によってロット大小の判断は異なります。ロットが適正と判断されたパターンAでも、デザイン変更が予定されている時には、印刷数量が多いと判断されるかもしれません。

フィルムの使用状況や動向を正しく把握し、ロットの大小を判断することが重要となるのです。

それでは、ご希望の小ロット印刷を叶える方法には、どういったものがあるのでしょうか?

◎食品袋の小ロット印刷については、こちらの記事でご案内しています。
袋に限らず、フィルムの小ロット印刷にもお役立ちいただけますので、ぜひご覧ください。https://www.kiracs.co.jp/blog/3356/

4. まとめ

フィルムのロットの考え方について、お役立ちいただけたでしょうか。

キラックスでは、フィルムのオリジナル印刷や、オリジナルサイズでの袋の製造を得意としております。印刷ロットや製造ロットにお困りの方は、お気軽にキラックスまでご相談ください。

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