エフピコリサイクル工場に潜入!最新トレー容器もご紹介

2022/12/06
食品包装資材
#パッケージング・システム事業部#商品紹介#環境にやさしい
エフピコリサイクル工場に潜入!最新トレー容器もご紹介

2022年11月9日(水)に株式会社エフピコ 中部リサイクル工場にて開催された、「ミニ展示会・中部リサイクル工場見学会」に参加させていただきました。

この記事では、展示会・工場見学についてのレポートを載せていきます。

1.株式会社エフピコについて

1-1.株式会社エフピコとは

 株式会社エフピコとは、食品売り場に並ぶ生鮮食品やお惣菜、お弁当などに使われている食品トレー容器のメーカー。利用者のニーズをとらえた製品力で、高い機能性・デザイン性のある製品を自社にて開発しています。株式会社キラックスでも長年に渡り、エフピコの食品トレー容器を販売。

◎㈱エフピコの歴史や特徴はこちらでご紹介しています。
食品トレー製造最大手・エフピコってどんな会社?オススメ商品5選

1-2.今回のイベントについて

 今回のイベント「ミニ展示会・中部リサイクル工場見学」の主なテーマは、下記4点。

  1. エコ戦略(リサイクル・プラスチック使用量削減)
  2. 作業改善効率化提案(テープレス・作業時短提案)
  3. 冷凍商品対応新素材提案(容器+三方袋提案)
  4. 中部リサイクル工場見学(持続可能な循環型社会実現に向けて

どれも気になるテーマばかりですね!それぞれのテーマについて、次章で詳しくレポートしていきます。

2.ミニ展示会「エコ戦略」

まず最初は、㈱エフピコの「エコ戦略」について。リサイクル製品やプラスチック使用量を削減した製品など、環境問題が気になるこのご時世にぴったりの製品が並んでいました。

2-1.消費者の協力によって作られる【リサイクルトレー】

 ㈱エフピコでは、自社工場にて使用済みのペットボトル・食品トレーを利用したリサイクルトレーの開発を行っています。発泡スチロール製トレー・透明容器・ペットボトルがリサイクル可能なアイテム。これらを原料としてリサイクルされたトレーは「エコトレー」「エコAPET」と呼ばれ、スーパーマーケットなど、様々な食料品売り場にて使用されています。

“エコマーク”が付いた「エコトレー」。食料品売り場を通る際に探してみましょう!

2-2.脱プラの前にまずは減プラ!【プラスチック使用量削減トレー】

 従来より行われている「脱プラ(脱プラスチック)」の取り組み。プラスチックを使わない「脱プラ」は、コストや供給量、製品自体の品質など、まだまだ課題点が多いことが現状。

そこで㈱エフピコでは、プラスチックの量を減らす「減プラ」製品の開発を行っています。脱プラより比較的取り組み易く、見た目・品質を維持した減プラ製品を世に送り出しているのです。
具体的には、下記のような減プラの取り組みが行われています。

・容器の素材を変えて1枚の重量を減らす
・セット容器の使用枚数を減らす(3点式から2点式へ変更など)
・プラスチック使用量の少ない新製品を開発

このように、㈱エフピコではプラスチックの使用量を減らし、環境に配慮した製品開発を行っています。

3.ミニ展示会「作業改善効率化提案」

次は㈱エフピコの「作業改善効率化提案」について。消費者だけではなく、バックヤードや売り場、レジの人まで、商品に関わる全ての人を助けるアイテムです。

3-1.バックヤードから売り場、消費者まで安心【嵌合(かんごう)容器】

 お弁当を詰めたりお寿司やお惣菜を入れたり、何にでも使えて便利なフードパック。ですが、「1つずつテープ留めするのが大変」「水滴や汁漏れで汚れる」というように、利用者は何かと悩みを抱えています。そんな悩みを解決するのが㈱エフピコの「あんしん嵌合(かんごう)」。

・“内嵌合式”なので容器と容器が密着し、蓋が開きにくい
・「パチッ」という音で閉まったことがわかりやすい
・簡易的なテープ留めで扱えるため、テープの使用量(金額)・作業時間の削減が見込める

このような特徴を持つ㈱エフピコの「あんしん嵌合」アイテムなら、店舗従業員から消費者まで、全ての利用者が安心してお使いいただけます。

3-2.1年間で約700万円のツマ削減!?【盛台】

 普段お刺身の下に盛られているツマですが、とあるインタビューでは消費者の5割が食べないと答えています。本来は食べることができる食品が捨てられてしまうのはもったいないですよね…。そこで㈱エフピコでは、フードロス対策のためツマを削減できるお刺身容器「盛台」を開発しました。

盛台の容器サイズが大きくなればなるほど削減できるツマの量も増え、ものによっては1年間でなんと約700万円のツマ代を削減!

さらに、盛台は消費期限の延長や輸送効率アップも考慮された設計!これまでのお刺身容器より、さらに使いやすくなっています。

4.ミニ展示会「冷凍対応!新素材の提案」

展示会レポート最後は、流行の冷凍商品に対応できる新素材の提案です。冷凍商品を扱っている・始めようと検討中の方は必見です。

4-1.冷凍食品流行で需要が高まる【耐寒性】

 冷凍食品や冷凍自販機の流行により需要が高まっている「耐寒性」のある冷凍対応容器。「耐寒性」とは、冷凍環境下での“割れにくさ”のことです。㈱エフピコでは、3つの独自素材と包装形態を組み合わせた包装容器の選定が可能。

〈独自素材3種〉
・マルチFP    :レンジ加熱後の断熱性、剛性に優れる。耐熱温度は110℃。
・耐寒PPi-タルク:冷えやすい素材。耐熱温度は130℃で、幅広い用途に使用可能。
・OPET     :冷えやすい素材で、耐油性を持つ。透明なので鮮度感を訴求可能。
〈包装形態〉
・OPET蓋     :包装機不要。ボリューム感が訴求でき、セット物に最適。
・三方袋包装   :脱気ヒートシーラーが必要。レトルトする商品や真空包装に最適。
・トップシール包装:トップシール機が必要。「減プラ」したい商品に最適。

冷凍商品に普段と同じ容器を使用してしまっていた、冷凍商品を始めたいけど容器に迷っているなど、お困りごとはございませんか?種類豊富な㈱エフピコの冷凍対応容器、ぜひお試しください。

5.中部リサイクル工場見学

 展示会を一通り回った後は、待ちに待った中部リサイクル工場の見学です。展示会の会場を出る際、“ピコザウルス”にお見送りしてもらいました。“ピコザウルス”とは、エフピコグループのマスコットキャラクター!グループ60周年を記念して誕生したそうです。

㈱エフピコの社員のみなさんは、可愛いピコザウルスのピンバッチを付けていました。いただいたお水やボールペンにもピコザウルスが!

エフピコのリサイクルトレーを象徴するマスコット”ピコザウルス”の力を借りて、各種SNSにも注力しているそうです。

5-1.ペットボトルのリサイクル

 まずは使用済みペットボトルのリサイクル工程。工場内は様々な機械の音がしているため、説明が聞き取りやすいようにとイヤホンを受け取りました。

ペットボトルのリサイクルは、圧縮状態のペットボトルをばらし、異素材品の選別後に砕く作業から始まります。その後は下記の流れを経て、「エコAPET」にリサイクルされます。

「エコAPET」とは、使用済みのPET素材の透明容器やペットボトルから再生された原料から作られる、PETシートを用いた容器のこと。このように、ペットボトルはリサイクルされエコAPETに生まれ変わって、フルーツやトマトなどの野菜を入れる容器に使用されています。

5-2.発泡スチロール製トレーのリサイクル

 次は発泡スチロール製トレーのリサイクル工程。㈱エフピコで行われているリサイクルシステムは、国民全員参加型のリサイクルシステムとして定着しています。

スーパーマーケットなどの小売店でトレーを回収した後、各地区の選別センターに搬入されます。その後、選別工程に入りますが、必ず手作業が必要になるため最も時間と手間がかかります。その後は下記の作業を経て、「エコトレー」にリサイクルされます。

エコトレーにはエコマークが付いています。使用済みのトレーから新しいトレーが作られることまでは知っていましたが、実際に作られている現場では様々な工程があり、とても勉強になりました。

5-3.透明容器のリサイクル

 最後は透明容器のリサイクル工程。回収・選別までは発泡スチロール製トレーと同様の流れですが、近赤外線による素材識別装置を使用するため、正確に作動するよう手作業での整列作業があります。その後、下記の作業を経て「エコトレー」にリサイクルされます。

透明容器は洗ってそのままプラスチックゴミとして捨ててしまう場合もあるのではないでしょうか?しかし、透明容器もリサイクルが可能です!今後はスーパーマーケットなどのトレー回収ボックスに入れて、エフピコ方式のリサイクルに協力して行きましょう。

6.まとめ

 以上、株式会社エフピコ「ミニ展示会・中部リサイクル工場見学会」レポートを終わります。実際にリサイクルを行っている現場を見学したり、メーカーの製品に対するこだわりを聞いたりと、貴重な経験ができた一日でした。

キラックスでは、本記事でご紹介した商品をすべて販売しております。また、今回ご紹介しきれていない、その他沢山のアイテムのご提案も可能です。

食品容器や包材について何か悩みを抱えている方、少しでも気になった方はぜひキラックスまでお問い合わせください。ご要望に合わせた容器をご提案させていただきます!

株式会社エフピコのリサイクルについて
recycle2022.pdf (fpco.jp)

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