【防湿/遮光/バリア性◎】包装資材に大活躍!アルミラミネートとは?
食品の調理や保存など、私たちの身近な場所で日常的に使用されているアルミ箔。
アルミ箔は防湿性・保香性・遮光性・熱伝導性など、優れた特性を沢山持っています。これらの特性を様々な用途・場所で活かすため、使われているのが「アルミラミネート」。
- アルミラミネートとは?
- どんな素材が使われているの?
- アルミラミネートによって何が作られているの?
初めて「アルミラミネート」という言葉を聞いた方は、このように思われるかもしれません。
この記事はアルミラミネートを知らない方、気になっている方を対象とした解説記事ですので、ぜひご一読ください。
食品や機械関係、建装材など幅広い業界で、この記事で得た知識を活かしていただけると思います。
INDEX
1.アルミラミネートとは?
まずはアルミラミネートとは何か?というところから解説していきます。
1-1.アルミラミネートについて
「ラミネート」とは、複数の素材を貼り合わせることを表します。
ラミネート機を使用して、プラスチックフィルムで紙をきれいにコーティングする事も、紙やポリエチレンフィルムなど様々な素材を貼り合わせることも、どちらもラミネートと呼ばれます。
今回解説する「アルミラミネート」とは、言葉の通りアルミ箔や※アルミ蒸着フィルムを別の素材にラミネート(貼り合わせ)したもの。「アルミ箔ラミネート」と呼ばれることもあります。
冒頭でもお伝えしましたが、アルミ箔には下記のような特性があります。
- 湿気を通しにくい、防湿性
- 香りを逃がしにくい、保香性
- 光を通しにくい、遮光性
- 気体を通しにくい、ガスバリア性
- 金属の特徴としての熱伝導性
アルミ箔が持つ特性は、湿気から食品を守る包装資材や、光や外気から機械を守る梱包資材の材料に適しています。しかし、アルミ箔単体では強度が弱いため、少しの衝撃で破れたり穴が開いてしまいます。
そこで、別の素材と貼り合わせることで強度や機能を高めたものがアルミラミネート。これにより、様々な包装に活用できるようになりました。
※アルミ蒸着フィルムとは:アルミニウムを加熱蒸発させた蒸気をフィルムの表面に付着させたもの。アルミの薄い膜が付着しているフィルム。
1-2.アルミ箔以外のラミネート製品
もとの素材が持つ特性を活かし、さらに強度・機能を高めることができるラミネート(貼り合わせ)。
この記事のメインであるアルミラミネート以外にも、下記のような複数のラミネートが存在します。
- 不織布ラミネート
- 紙ラミネート
- クロスラミネート
- フィルムラミネート
〇アルミ箔以外のラミネート製品についても紹介しています
・【5分でわかる】ポリサンド紙?ポリラミ紙?違いを解説
・知られざる押し出しラミネートの世界!さあ、不織布ラミネートを知ろう!
〇ラミネートの加工方法についてはこちらの記事へ
工業系ラミネートとは?加工方法から使用例までご紹介!
2.アルミラミネートの特徴って?
次に、アルミラミネートの製品とはどういうものか?について解説いたします。
2-1.アルミラミネートの用途&貼り合わせる素材
アルミラミネートでアルミ箔やアルミ蒸着フィルムとの貼り合わせに使われる素材として、ポリエチレン(クロス、ワリフなど)やナイロンなどのフィルム、不織布、クラフト紙、布などの素材が挙げられます。
下記に主な用途と貼り合わせている素材をまとめました。
これらの用途や貼り合わせの素材はあくまでも一例であり、この他にも使用用途や中身に合わせた沢山の貼り合わせ方があります。
また、“アルミ蒸着フィルム”は“アルミ箔”と比較して防湿性や遮光性は劣りますが、ラミネートの加工適正が良く、製品コストを抑えることができます。
2-2.身近な使用例:「バリヤスター」
キラックスでは、自社のラミネート工場にてアルミラミネートを使用したバリヤ梱包材「バリヤスター」を製造販売しています。
アルミを使用することで、気体や水分を遮断する機能を備えた梱包材。海上輸送での輸出梱包材としても大活躍しています。
バリヤスターの種類は下記の4つ。
「透明Sバリヤ」はその名の通り透明タイプの梱包材。アルミを使ったバリヤ梱包では中身が見えなくて困る!といった場合に最適です。
見た目は透明ですが、酸化アルミを蒸着させた透明蒸着PETを使用しているため、その他製品と同等のバリア性・防湿性を備えています。
〇バリヤスターの詳細についてはこちらの記事へ
https://www.kiracs.co.jp/blog/p2808/
〇下記よりカタログダウンロードいただけます
https://www.kiracs.co.jp/download/
3.まとめ
以上でアルミラミネートについての解説を終わります。
防湿性・保香性・遮光性・熱伝導性など優れた特性を沢山持っているアルミ箔。
これらの特性を“包装”の用途で活かすため、行われているのがアルミラミネートです。
アルミとの貼り合わせに使用されている素材は、
ポリエチレンやナイロンなどのフィルム、不織布、クラフト紙、布など。
これらを基に食品や機械の梱包材から保冷・保温ボックス、建装材まで様々なものが作られています。
また、弊社キラックスではアルミラミネートを使用したバリヤ梱包材「バリヤスター」を製造販売しています。
もっとアルミラミネートについて知りたい、アルミラミネートを使用した梱包材や包装資材を探しているという方は、お気軽にお問い合わせください。