企業名:KeepAlive株式会社 様・ATSUSHI NAKASHIMA (デザイナー 中島 篤 様)
梱包袋、衣料用の生分解性プラスチックフィルムの開発
梱包袋からドレスまで!?“循環性”を持つ生分解性プラスチックのご活用
ミラノコレクションに出展している ATSUSHI NAKASHIMA (デザイナー 中島 篤 様)が中心となって発足した【Circularity】
※「ファッションの観点から100年後の未来に視点を置いた、環境負荷が少なく『Circularity(循環性)』の高いものを世の中に広めていく」ということを目的にしたプロジェクト
この理念に沿い、“循環性”を持った環境に優しい梱包袋を探されていたKeepAlive株式会社様。
ご希望通りの袋を用意するべく、キラックスからは生分解性フィルムを使用した梱包袋の開発提案をさせていただきました。
キラックスからのご提案
生分解性プラスチックフィルムを使用した梱包袋の開発
プロジェクトのコンセプトに合わせ、衣服を包む梱包袋にも“循環性”を持った素材を使用したいと考えていたお客様。弊社で開発している生分解性プラスチックの存在を知り、お声がけいただきました。
生分解性プラスチックとは、製品製造後から微生物や酵素の作用で分解され、最終的に自然に還るプラスチックのこと。まさにコンセプトにぴったりな素材です。
(生分解性プラスチックの詳細はこちら)
また、弊社では使用環境や用途に合わせて生分解性プラスチックフィルムの高強度化や分解速度の調整を行っています。今回は衣服の梱包用に使用するため、保存期間を長くすることを重視。適切な保管環境であれば製造より数年間、堆肥化施設内では約1ヵ月で分解される梱包袋を開発しました。※分解期間は設備仕様により変化します。
海外の配送規格に合わせた配合調整
製作した衣服は航空便にて海外へ発送するため、梱包袋においても同様に対応する必要がありました。そのため、航空便での海外発送に耐えられるように袋をカスタマイズ。
このようにお客様の様々なご要望に合わせてオリジナルの製品を開発できることも、約20年に渡り生分解性プラスチックの開発を続けてきた弊社ならではの強みだと思っています。
衣料素材として生分解性プラスチックフィルムを活用
プロジェクトを進めて行く上で循環素材のみを使用した衣服を製作する際、生分解性プラスチックを素材として使用したい というご相談を受け、今回初めて“衣料用途”として生分解性プラスチック袋をご活用いただきました。
弊社より生分解性プラスチック袋をご提供後、素敵なドレスの写真をお客様よりお送りいただきました。
バストから腰にかけてのデコレーション部分に、生分解性プラスチック袋が生地として使用されています。
また、今回のドレスはJ-POPアーティストの衣装に採用されました。
ATSUSHI NAKASHIMA 24A/W
カメラマン Daichi Saito
Instagram:https://www.instagram.com/p/C6QefyAhyDt/?igsh=YXIzb2o3dm0ybDdi
Fashion Snap:https://www.fashion-press.net/collections/20228
成果
当初、環境に優しい循環素材の梱包袋を探されていたお客様。衣服の梱包という用途と海外への発送に対応できるようカスタマイズし、完全オリジナルの生分解性プラスチック袋を開発いたしました。
さらに梱包袋の開発後、プロジェクトで製作を進める衣装の素材としてもキラックスの生分解性プラスチック袋を活用。素敵なドレスの一部にしていただきました。
担当者からの一言
また、弊社の生分解性プラスチックを生地として衣装にご活用いただくのは初めてでしたので、商品開発部として大変貴重な経験となりました。
今回のプロジェクトを通して消費者の環境問題への理解を深め、再生可能素材の認知と拡大に繋げていければ幸いです。
担当部門:商品開発部 本社営業